UNIXの使い方
(ラズパイZeroで学ぶLinux)
 

-- テキストエディタvi その1 --

ここでスクリプトを編集するためのコマンドviについて説明します。
viコマンドはテキストエディタと呼ばれ、端末画面全体を使って編集できるのでフルスクリーンエディタと呼ばれています。現在のLinuxでは旧viコマンドから更に機能を追加されたvimコマンドが使用されています。
新たなファイルを編集する場合は、 vi 編集するファイル名 で起動します。
vi newfile
でnewfileという名前のファイル編集します、ここに新しい文字データを入力するためには i キーを押してインサートモードで文字を入力します。ここでabc[Enter]abcと入力し[esc]キーでインサートモードを終わります。
このモードをノーマルモードといい、カーソルキーによってカーソルの位置が移動します。
また、h,j,k,lキーでもカーソルは移動します。hキーは左、jキーは下、kキーは上、lキーは右にカーソルを移動します。
文字を1文字消すのは、x キーを押します。
ここでは1行目のbにカーソルを合わせてxキーを押してみます。
文字を消去する方法と入力する方法がわかると取りあえず編集が可能ですのでいったんこの状態を :x と入力して[Enter]キーで保存します。
出来上がったファイルが存在するかをls -lで確認して、中身をcatコマンドで確認してみます。
次にもう一度viコマンドでnewfileを開きます。すると先ほどの内容が表示されます
この状態でyypと入力すると現在の行が次の行にコピーされます。
3行目にカーソルを移動させてyyと打ち、1行目に移動させてPを打ち込むと3行目にあった内容が1行目にコピーされます。
このようにyyで1行分をコピーバッファ(ヤンクバッファ)にコピーし p でカーソルの下行、 P でカーソルの上行にコピーします。
dd で行を削除しますが削除された行は、ヤンクバッファに入るため yy と同様に p または P で前後の行に張り付けることが可能です。
いままで編集をした結果を保存せずに終了する場合 :q! と入力して[Enter]キーで終了します。
qはエディターを終了するコマンドですが、編集している場合qコマンドだけでは終了できないため!を付けて強制的に終了します。

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